1年くらい前のお話になりますが、クズの本懐がアニメ完結とほぼ同時に原作完結しました。1巻の表紙に一目ぼれして買っていたのですが、初めて手に取った時は私好みの作品すぎてびっくりしました!結構思い入れある作品だったので、感想をまとめたくなりました。今更感はありますが自己満ブログなので書くことにします。
※以下ネタバレ注意
最終巻を読んだ感想の中で1番強く頭に浮かんだものは、「マジで花火ちゃん報われろよ~!!」です。はあ。
誤解を生まないように言いたいのですが、展開には一切文句ないです。カップルごっこをして寂しさを埋めるために一緒にいた麦と花火はけじめをつけてさよならをする。えっちゃんは花火に褒められ、自分のアイデンティティにすらしてしまっていたロングヘアを切って「サッパリしたでしょ」と笑う。麦に理想を抱き恋をしていたモカは美少女力を発揮して文化祭のクラス企画ファッションショーで中心になりクラスメイトにも褒められ嬉しそう。茜先生と鐘井先生は結婚が決まり、生徒たちに祝福される。
いやもう納得しかない!!文句の付けどころがない!!
あんなに頑なだった茜先生が鐘井先生と簡単にくっついて浮気許容主義だとは思っていなかったのですが、私的に鐘井先生の茜先生に対する許容はまだそんなに現実味を帯びていないように感じました。勢いである部分は否めないかなと。あと読者と鐘井先生が見てきた茜先生のビッチ具合は度合いが違いすぎるので、その部分の温度差はあると思います。時間的にも「学校で過ごしている清純で可憐な茜さんと接してきた時間>ヤバイ茜さんと接してきた時間」なので、あんなことが言えるんだと思います。まぁ学校での茜先生も本当の茜先生であることは間違いなく、茜先生は鐘井先生の言葉に救われたようなので結果オーライかなと。結婚って勢いだって言いますしね。
そこらへんも含めて納得です。腑に落ちました。だってもしこれが、鐘井先生と花火・麦と茜先生カップルになっていたらどうですか?あんなに花火に好意を向けなかった鐘井先生が花火を好きになること自体なかなか急展開です。しかも花火と麦くん付き合ってたんですよ?拗れ過ぎじゃないですか!!(まあそれはそう)
それに比べるとこれは表面上は結構ありがちなルートだと思います。音楽と国語の先生の結婚して、カップルだった麦と花火が別れた。驚くほどシンプル~~~!!!
結局最終的に納得はいったんですけど、花火ちゃん推しの私はどんなドロドロルートでダメになっても、花火ちゃんが幸せになってくれ~って思っていたので最終話はちょっと泣きました。最後のシーンの花火ちゃんの回想がグッと来ました。
私たちは 本物を探している
それが簡単に手に入らないことを知っている
どんなに願っても祈っても届かないかもしれない
今度はもっと傷つくかもしれない
それは私たちをもっと孤独にするかもしれない
だけど 求め続ける
救われなくても それでいい
「救われなくても」ってことは、今の状態を救われていないって思っているということですよね…ずっと片思いをしていた相手からフラれた挙句、その相手はヤバイ恋敵なのですから当然ですが、花火ちゃんが改めて言葉にすると切なかったです。
前に進むことは出来たし、ずぶずぶと相手に依存してしまうことは避けられたので不幸にはならなかったですが、幸せになれたかと聞かれると微妙ですよね。そこは、これからの花火ちゃん次第だと思います。
頼む、花火ちゃん幸せになってくれ~~~!!!
クズの本懐はサブタイが曲名になってるので聴いてみてください。私があっ曲名になってる~!!って気づいたのは「アンハッピーリフレイン」と「片思いFinally」です。とても選曲好き!